
新築一戸建て住宅を建てる際に、コストをいかに抑制するかは、大切なポイントになります。ローコストだからといって、単純に質を下げてしまうのではなく、適切な材料の選定や、いかに手間を省くか、といったことを工夫することが必要になります。新築一戸建て住宅の工事費を抑制するには、まずシンプルな構造とすることが大切です。凹凸の少ない平面と立面で、総2階に近い単純なかたちにすることが、もっとも材料や手間がかからず、安価につくることができます。
また、細かなつくり込みも、手間がかかり、コストアップの大きな要因になります。構造的にも、1階の柱や壁の上に、2階の柱や壁がきちんとのるような、シンプルなかたちにした方が、強度が増す上に、コストダウンにもつながります。材料費を抑制するためには、木材に節がある国産材を用いるという方法もあります。節がないスギの柱が1本3万円であるとしたら、節の多い1等材の柱であれば3千円程度と、極端に安くなります。
こうした材を適材適所で、上手に組み込むことによって、コストダウンをはかることができます。また、新築一戸建てのコストを考える際には、建設費だけを考えるのではなく、ランニングコストや、将来のメンテナンスの費用などもあわせて考える視点も大切です。たとえば、冬には日当りがよく、夏に風通しがよければ、当然、冷暖房の費用などを抑制することができます。また、あまり手入れの必要がなく、耐久性能の高い材料を選択しておくことで、将来のメンテナンスの費用を削減することもできます。
新築一戸建て住宅の費用は、そうした広い視野で検討することも必要です。
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