新築一戸建て住宅にかかる費用

新築一戸建て住宅を建てる際に、その建築費は、坪単価で話されることが多くなっています。しかしその反面、工事費の内訳はあまり詳しく理解されていません。坪単価というものは、本来、単なる目安であって、住宅にかかる費用を知り、予算にあわせた適切な費用を考えるためには、まず、工事費の内訳を理解しておく必要があります。新築一戸建て住宅の本体工事費のうちの、およそ50パーセントが木工事で、残りがその他の工事費と諸経費になっています。

そして、木工事の半分が材料費、残りの半分が人件費です。また、その他の工事費についても、ほとんど同様に、およそ半分が人件費となっています。つまり、工事費に中には、人件費が大きな割合を占めているのです。ここから、ローコスト化を目指す場合には、人件費がかからないような住宅、つまり工事に手間がかからない住宅にすることが、必要であるということがわかってきます。

また、新築一戸建て住宅で、本体工事費に含まれないことが多い工事費としては、地盤がよくなかった場合の地盤改良費、給排水の道路からの引き込み費用、外構、カーテンやブラインドなどの備品、照明器具などがあります。こうしたものが本体工事費に含まれていない大きな理由は、工事前から予測がつきにくかったり、選択の幅が広いことなどがあげられます。ただ、こうした費用は、意外と大きなものとなるケースが多いので、早い段階から、想定した上で、予算に組み込んでおくことが必要になります。そうしたこと以外にも、設計料や確認申請などの費用、地鎮祭や上棟式の費用、引越や仮住まいの費用、登記費用などが予想されます。

工事費の坪単価だけから判断するのではなく、幅広く目配りをして、全体のコストを把握することが大切であると言っていいでしょう。

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