
新築一戸建て住宅を建てる際に、低炭素住宅の認定を受けることが人気を呼んでいます。
低炭素住宅というのは、都市での二酸化炭素の排出を抑制するために、さまざまな取り組みがなされる中で、住宅分野での取り組みとして創設された制度です。定められた基準を満たす新築一戸建て住宅は、自治体の認定を受けることができ、その認定を受けた住宅には、税制などで多くの優遇措置があります。この低炭素住宅の認定を受けるためには、国が定めた省エネルギー基準よりも、10パーセント以上の省エネルギー性能のアップが求められます。さらに、こうした数値基準以外にも、定められた低炭素化への取り組みを行う必要があります。ただ、木造で新築一戸建て住宅を建てる場合には、木造住宅を建てること自体が、そうした低炭素化への取り組みのひとつとみなされるため、比較的手軽に、基準をクリアすることができます。こうした点も、この制度が人気を呼んでいるひとつの要因になっています。低炭素住宅の認定を受けた住宅には、さまざまなメリットがあります。たとえば、住宅ローン減税などでも、通常の住宅が、控除額の上限を400万円とされているところ、この認定を受けた住宅では、その上限が500万円まで増額されています。さらに、登録免許税に対する優遇措置も同時に受けることができます。また、長期固定金利の住宅ローンでは、通常の住宅の場合よりも、安い金利で借りることができるプランが用意されています。さらに、こうした低炭素化への取り組みによって大きくなった床面積に対しては、容積率が緩和されるというメリットもあります。こうした多くの支援制度によって、現在、新築一戸建て住宅を建てる際のスタンダードになりつつあります。
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